2007年 1月~3月

■2007/03/31 美浜のキャンプ場に小型風力発電機設置
森林での体験学習や自然エネルギーの積極的利用に取り組む、美浜町新庄の「森と暮らすどんぐり倶楽部」(松下照幸代表)は三十日、敷地内のキャンプ場に小型風力発電機を設置した。電気は、電灯や散水施設のモーターなどに使う。発電機は高さ約七メートルで、風車の羽根四枚でいずれも長さ二メートル。最大で、毎時七百六十ワットを発電できる。羽根の下には、縦〇・八メートル、横一・二メートルのソーラーパネルを取り付け、最大で毎時百二十ワットの発電が可能。地上付近には、発電量を随時表示するモニターを設置した。工事は今月初旬から取りかかり、この日にケーブルを取り付けるなどして完了。松下さんは「自給自足のいい見本になる」として、児童向けに、自然の力を生かした発電の具体例として紹介する。「どんぐり倶楽部」は、冬は薪ストーブ、夏は落葉樹の日陰を使うなどして、自然の力を最大限に生かす生活スタイルを考えている。今後は水力発電にも取り組む予定だ。

■2007/03/19 東北電、竜飛の風力発電廃止
東北電力は19日、青森県外ケ浜町にある国内初の集合型風力発電施設「竜飛ウィンドパーク」(11基)を3月末に廃止すると発表した。実証研究を本年度末で終了し、すべての風車を二〇〇七年度末までに撤去した上で、跡地を外ケ浜町に譲渡する。強風の日が多い竜飛崎の観光名所にもなっているため、外ケ浜町は土地や変電設備などの資産を2007年度中にも取得し、跡地に新たに大型風車一-二基を新設する計画で、〇九年度の運転開始を目指している。
 外ケ浜町は第三セクター「津軽半島エコエネ」(社長・森内勇外ケ浜町長)を通じて、新たに風車を建設・運営する計画で、発電電力は東北電力が買い取る。新設の風力発電所の総出力は、現在の三千三百七十五キロワットを超えないことが条件だという。

■2007/03/06 日本、119~126件目の正式な京都メカニズム承認案件
経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM:各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度)プロジェクト8件が、平成19年3月2日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。今回承認されたのは、

  1. 住友商事(株)
    インドネシアスマトラ島ランプン州でのタピオカ澱粉製造排水からのメタン回収・利用プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で28万トン) 
     
  2. 三菱商事(株)
    中国河北省遷安市の鉄鋼プラントでの廃圧回収システム設置による発電プロジェクト(同:14.5万トン) 
     
  3. 中国電力(株)
    ブラジル・ミナスジェライス州の砂糖工場でのバガスコジェネレーション設備の容量拡大プロジェクト(同:3万トン) 
     
  4. 日本カーボンファイナンス(株)
    インド・カルナタカ州での発電容量73.6MW規模の風力発電設置プロジェクト(同:17.7万トン) 
     
  5. 日本カーボンファイナンス(株)
    インド・カルナタカ州での発電容量30.4MW規模の風力発電設置プロジェクト(同:7.3万トン) 
     
  6. 日本カーボンファイナンス(株)
    インド・カルナタカ州での発電容量33MW規模の風力発電設置プロジェクト(同:7.9万トン) 
     
  7. 日本カーボンファイナンス(株)
    インド・ラジャスタン州での発電容量30.59MW規模の風力発電設置プロジェクト(同:5.5万トン) 
     
  8. 日本カーボンファイナンス(株)
    インド・ラジャスタン州での発電容量24.8MW規模の風力発電設置プロジェクト(同:4.4万トン)

■2007/03/06 渡り鳥ルート上、風力発電始動。影響心配
石川県志賀町酒見の丘陵地に建設され、二月下旬から営業運転している風力発電施設近くの林で、タカ科のミサゴの巣が確認され、日本鳥類保護連盟県支部は、「これから繁殖の季節を迎え、渡り鳥も来る。影響が心配」と話している。 風力発電施設は六基建設予定のうち一基が完成。羽根の直径は七十メートル、羽根中心部までの高さは六十五メートル。施設を建設する茨城県日立市の会社の現地担当者は、運転中の一基は羽根の先端を赤色に塗っているほか、残る五基は営巣期間と重なる八月末まで工事を中断するなど、渡り鳥には注意を払っていると説明する。 これに対し同支部は「十分でない」とし「県内の他地域で影響が出ている場所もあり、生態系が破壊されないよう将来を見据えて国や県に指導してほしい」と要望する。補助金を交付する資源エネルギー庁は「現実に渡り鳥のルートになっていたり営巣している場所では建設しないよう指導している」と話す。同庁によると、国内の風力発電施設は千五十基に達し、ないのは内陸部や瀬戸内海沿岸の五県だけ。鳥が衝突して死ぬバードストライクの報告はあるが、衝突との因果関係を示す「科学的データはない」といい、今月中にも環境省と合同の研究会を開き、意見交換を重ねて課題を挙げていくという。

■2007/02/26 蓄電池を用いて風力発電の出力安定化
日本風力開発と日本ガイシ風力発電所運営の日本風力開発と日本ガイシは風力発電に蓄電池を組み合わせて電力出力を安定化する取り組みを始める。日本ガイシのナトリウム硫黄(NAS)電池と風力発電設備を組み合わせ、電力需要の少ない夜間に蓄積した電力を昼間に供給する。気象条件などで出力が不安定になる風力発電の欠点を補うことで普及につなげる。日本風力開発の子会社「三浦ウィンドパーク」(神奈川県三浦市)が近く実証実験を始める。三浦ウィンドパークが運転する出力400キロワットの風車2基に、同500キロワットのNAS電池を併設。夜間に発電した電力をNAS電池に貯蔵する。

■2007/02/26 「下関に風力発電所完成」
下関市豊北町の風力発電会社「CEF豊北ウインドファーム」(鎌田宏之社長)が、同町に建設していた風力発電所が完成し、25日から稼働する。山中にそびえ立つ巨大な白っぽい風車が目印。CEF豊北ウインドファームは、北海道に本社を置く風力発電会社「クリーンエナジーファクトリー」(鎌田宏之社長)が100%出資して2005年4月設立。同10月から総事業費約65億円をかけて、発電所の建設を進めてきた。 風車は2か所に計12基。豊北総合支所から北西約2キロの境下地区に7基(高さ85メートル、2500キロ・ワット機)、同南約2・5キロの寺地地区に5基(同、1500キロ・ワット機)で、いずれも鉄やグラスファイバーを使用したドイツ製。 発電量は年間約5000万キロ・ワット。風力発電としては県内最大規模で、地下に埋設された送電線を通って豊浦町川棚の変電所に集められ、そこから中国電力の変電所に送られる。年間1万5000世帯分の電力を発電し、すべて中国電力(本社・広島市)に販売する。クリーンエナジーファクトリーは00年11月設立。同社関連の風力発電所はすでに北海道、大分県、兵庫県にあり、今回、7か所目。今後は、同社が100%出資した風力発電会社「CEF白滝山ウインドファーム」が、豊北町の白滝山に2500キロ・ワット機を20基建設する予定。今年中の着工、09年の完成を目指している。

■2007/01/14 個性豊かな“たこあげ大会”丸亀冬まつり
新春の風物詩になっている「07丸亀冬まつり・全国たこあげ大会」(香川県丸亀市、四国新聞社など主催)が十四日、同市富士見町の丸亀競艇場で開かれた。この日は快晴で、程よい風が吹く絶好のコンディション。駐車場を会場にしたたこあげ大会は、各県から大勢の愛好家らが出場。県内をはじめ全国から二十団体・約八十人が参加し、開幕と同時にそれぞれの自慢の作品を大空に舞い上がらせた。中にはこいのぼりを思わせる筒状の形や、全長約十五メートルにもなる愛らしいクマの形をした個性的なたこも登場した。郷土色豊かな連だこや角だこが、雲一つない青空を緩やかに舞った。 競艇場内では丸亀ゆかりの町による大物産展があり、北海道から熊本県まで計九自治体が果物や海産物、地酒などの名産品を出品。さぬき菜を使った丸亀の名物料理「月菜汁」を限定販売したほか、今年は石川県の和倉温泉の出張足湯を初めて企画し、家族連れなどがつかの間の暖に浸った。会場ではまた、小中学生のゲーム大会やフリーマーケットなど盛りだくさんの催しを用意。約四万人の来場者がのどかな冬の休日を楽しんだ。

■2007/01/01 中国内陸部で揚水、砂漠緑化 (九大小型風車)
九州大が独自に開発した小型風車を使って風力発電で地下水をくみ上げ、中国の砂漠緑化を目指す日中合同プロジェクトが1月に中国内陸部で始まる。このプロジェクトには新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2006年度から2年間で約1億4000万円の援助を決定、1月3日に風車13台を博多港から輸出する。参加するのは、日本側が、つば付きの集風式小型風車「風レンズ風車」を開発した大屋裕二・九大応用力学研究所教授(風工学)ら。中国側が、太陽光など自然エネルギー研究に取り組む張興・清華大(北京市)教授ら。大屋教授らによると、中国では電力需要の拡大を受けて欧米企業による大型風車(1000キロワット級)を使った発電が活発化。ところが、砂漠地帯では、装置を搬入する交通網や送電線などのインフラがないため設置が難しかった。一方、従来の小型風車は発電出力が低いなどの難点があった。大屋教授らは、03年に500ワット級風レンズ風車を開発、06年には1キロワット級(直径約1.4メートル)の実用化に成功した。効率が良く、移動が容易な九大の小型風車を活用し、強風が期待できる辺境地の砂漠で2年後をめどに灌漑(かんがい)システムの構築を目指し、研究グループは「中国の砂漠化の進行は大気汚染をもたらし、日本にも影響する。砂漠の風を利用して深刻化する環境破壊に歯止めをかけたい」としている。将来、風車をさらに大型化して発電出力を高めるほか、太陽光エネルギーなど別の自然エネルギーと組み合わせて発電量を安定化。電力網のない小規模な集落での独立電源とする方策も探る。
 

NPO法人風のホームページ: 2007年 1月~3月
http://kaze-net.jp/npo//article.php/20090516103908968