2005年 5月~8月

■2005/08/09 欧州、風力発電設置が頭打ち?財政面、技術面の課題も?
欧州では風力発電の年間設置実量が頭打ち傾向にある。2004年の設置実績は、スペインが初めて世界一となり、ドイツが2位に転落した。風力発電の拡大に向けては、財政面、技術面の課題を指摘する声なども聞かれる。

■2005/08/06 孤立集落は数日間自活を内閣府が地震対策で提言案
大規模地震による土砂崩れや津波で孤立化の恐れがある中山間地や沿岸沿い全国約6万の集落について、救助が困難と想定される数日間分の自活が可能な水や食料、非常用電源を避難所などに常備すべきとする内閣府検討会(座長・河田恵昭京都大防災研究所長)の提言案が明らかになった。提言案は、災害時に避難所となる学校や集会所で(1)無線などの通信手段設備の用意(2)食料や水、医薬品、毛布など生活物資の備蓄(3)太陽光や風力発電などを整備し非常用電源に使用--などを示した。

■2005/07/27 エネ庁が風況調査に新規補助金-風力発電の地域偏在を解消へ-
経済産業省・資源エネルギー庁は、系統制約のない地域で風力発電の導入を後押しするため、06年度から同地域で実施する風況調査に対して新たに補助を行う方針だ。06年度予算で数億円を要求する見通し。エネ庁では系統制約のない地域での風況調査を後押し、風力発電の地域偏在化を少しでも解消したい考え。

■2005/07/14 青森県野辺地-最大級の風力発電に着工
ユーラスエナジージャパン(本社・東京都、祓川清社長)が建設する風力発電施設「野辺地ウインドファーム」の起工式が十二日、野辺地町向田の雲雀牧場内で行われた。同施設の総出力は五万キロワットと国内最大級。来年十二月一日からの商業運転を目指す。風力発電は北海道、東北、四国、九州で導入が進んでいる。ただ、風力発電は出力変動などの問題があり、電力4社は系統への連系可能量に一定の上限を設けている。風力発電の導入量は04年度末で92万7千キロワット。このうち風況が比較的良い北海道、東北、九州(沖縄含む)の3地域が、全体の導入量の約8割を占めている。

■2005/07/14 風力発電システムのヴェスタス社、天津開発区に進出
世界最大の風力発電システムメーカーであるデンマーク・ヴェスタス社はこのほど、約3000万ドルを投資し、風力発電機用羽根車(ブレード)の工場を天津開発区に新設すると発表した。新工場は、出力2兆ワットにのぼるV80タイプ風力発電機用に長さ39メートルの羽根車を生産する。2006年上半期に第1ロットを生産する予定で、フル稼動後の年産規模は600枚になる見通し。

■2005/07/14 経済産業省・資源エネルギー庁は、風力発電設備に併設する蓄電池に対する補助制度を新設する方針。
国や電力会社、風力発電事業者などは2010年度までに風力発電を300万キロワット導入する政府目標に対して、蓄電池の活用を柱とする対策を6月に固めた。これを受け、エネ庁は06年度から風力発電事業者が蓄電池を導入する場合に初期費用の3分の1を補助する見込み。06年度予算では100億円程度を要求しているもよう。エネ庁は06年度から10年度の5年間合計で約500億円が蓄電池対策に必要と見ている。

■2005/07/12 野鳥の会宮古支部、風力発電の中止を
日本野鳥の会宮古支部(佐々木宏支部長)は11日、釜石港湾口防波堤上への整備を構想している風力発電施設について、貴重な鳥類の生息に悪影響が出るとして、釜石市に中止を要望した。佐々木支部長は釜石市の佐々隆裕産業政策課長に要望書を手渡し、「北海道の風力発電施設ではオジロワシ3羽の死骸(しがい)が風車の下で見つかった。釜石でも危機感を持っている」と中止を求めた。同支部によると、湾口防波堤上は、釜石沖の三貫島での越冬が確認されている環境省の絶滅危惧(きぐ)種のオオワシ、オジロワシが五葉山周辺の餌場に向かう飛行コースとなっているほか、釜石湾一帯にはハヤブサ、ミサゴが営巣している。霧などで視界が悪いときなどに風力発電施設に衝突する恐れがあるとしている。

■2005/07/07 鳥取砂丘風車建設を事実上断念
鳥取砂丘の近くを風力発電用風車の建設候補地として調査を進めてきた鳥取県企業局が、建設は困難と判断していることが7日、分かった。環境に優しい新エネルギー創出を目指したが、景観保全を求める県民の声を重視した。

■2005/07/02 久居市が風車4基を大修理へ 主要装置を国産に
久居市は、直営する久居榊原風力発電施設(青山高原)の風車四基を大規模修理する。外国製の主要装置のほとんどを、日本の気候に適した国内製に交換。故障で止まりがちだった風車の設備利用率を上げ、収益アップを目指す。

■2005/06/29 鳥取県、11月下旬から風力発電・ミニ公募債を発行
鳥取県は11月下旬、鳥取放牧場(鳥取市)で風力発電を始める。出力1000キロワットの風車を3基建設し、一般家庭約1500戸分の電力を供給できるという。建設費の一部に充当するため、県民らを対象に総額20億円のミニ公募債を発行する。

■2005/06/24 『風力』の取り組み知って、一般参加募集最先端の技術発表
風の力を生かしたさまざまな取り組みについて全国から集った最先端の研究者、技術者が発表するセミナーが24、25の両日、足利市大前町の足利工業大学で開催される。日本の風力発電の総設備容量は世界8位。環境保護が叫ばれる中、クリーンな風エネルギー活用への期待は今後ますます高まるとみられ、最前線の研究に注目が集まる。同大では一般の人に関心を持ってもらおうと、広く参加を呼びかけている。24日は午前9時50分開始。参加費はテキストと二日間の昼食代込みで7千円(学生は2千円)。問い合わせは同大学=電0284(62)0605

■2005/06/23 世界の風力発電事業を証券化、個人投資家向けに販売
風力発電事業に個人投資家の資金を活用する新しいビジネスモデルが登場した。三菱商事、住友信託、住商リースなどが出資するベンチャー企業の「グリーンパワーインベストメント」(GPI、東京都港区、堀俊夫社長)は、世界各地から発掘した良質な風力発電プロジェクトを証券化、10―100万円程度の投資商品として一般・個人投資家向けに販売する。GPIでは豊富な個人資金の運用先として需要を見込むと同時に、新エネルギー普及に貢献するという狙いもある。

■2005/06/17 風力発電を補助金で後押しエネ庁、目標達成目指し
風力発電によるエネルギー供給量を増やすため、資源エネルギー庁は16日、風力発電所に蓄電池を併設して電力を安定的に供給できるよう、2006年度から新たな補助制度を創設する方針を明らかにした。 風力事業者から電力を購入する電力会社もこの手法を歓迎しており、達成が危ぶまれている「2010年度に300万キロワットを風力発電でまかなう」との政府目標に現実味が出てきた。

■2005/06/13 来年度の「全国風サミット」 東伊豆で本県初開催  静岡
地球温暖化防止と、風力発電を通じた地域振興を考える「全国風サミット」の平成18年度開催地が11日までに、東伊豆町に決まった。本県では初開催となる。同町は同年10月中下旬ごろに開催する方向で、日程などの調整に入った。 風サミットは、研究者らでつくる日本風力エネルギー協会、同町など約80の自治体が加盟する風力発電推進市町村全国協議会などが主催し、来年は13回目を迎える。

■2005/06/10 小型風力発電システムの市場が拡大、05年は41%増の46億円規模に
矢野経済研究所は6月9日、国内の風力発電市場に関する調査結果を発表した。それによると、2005年の小型風力発電システムの市場規模は、販売金額ベースで前年比41%増の46億600万円に達する見通し。発電力が2kW未満の小型風力発電システムは、環境意識の高まりから自治体を中心に導入が進んでおり、メーカーも石川島播磨重工業、東芝プラントシステム、松下エコシステムズなど80社余りに増加している。現在市場をけん引するのは、発電力500W未満のタイプで、2005年の市場規模は、前年比32%増の28億9500万円まで拡大する見込み。特に太陽光発電を併用した蓄電池付きの照明灯が人気で、企業や官公庁の環境PRに加えて、防災/防犯用途での実効性も認められ、需要が広がっているという。また今後は自家発電用の1kW以上2kW未満タイプも、無電源地域などでの設置が進み、2005年の市場規模は前年比129%増の12億1600万円になると予測される。

■2005/06/08 野鳥の会が風力発電中止要望
出雲市の島根半島に民間事業者が計画する風力発電施設の建設予定地付近で、絶滅が危ぶまれるオオタカ、ハヤブサの猛きん類をはじめ百種の鳥の生息が確認されたとして、日本野鳥の会島根県支部は七日、事業中止を含めた計画見直しを事業者などに要望した。鳥が羽根にぶつかるバードストライクが懸念され、「鳥類の生育環境に影響大」としている。

■2005/06/02 RPS法の04年度義務量10電力と15特定発電事業者をクリア
東京電力など10電力会社、15の特定発電事業者は、電力事業者に一定の割合で再生可能エネルギーの利用を義務付けたRPS法の04年度義務量をクリアした。RPS法の施行から2年目の04年度は、全電力に占める再生可能エネルギー導入義務量は36億キロワット時。東電は義務量のうち5000万キロワット時を自社電源でカバー、残りは購入した。関西電力は6億5900万キロワット時の義務量を、中部電力は4億キロワット時をいずれも自社電力と環境の価値と電力の価値が一体となった従来の方式で購入して達成した。他の電力会社も義務量はクリアした。

■2005/05/29 電力小売り、新規参入の契約1年間で7割増・
電力小売市場で、新規参入事業者の契約電力が4月末時点で1年前に比べ7割増えたことが明らかになった。新規事業者は割安さを武器に、大手スーパーなど流通企業による利用を開拓。最近は入札で電力を調達し始めた自治体などに顧客を広げている。電力小売市場は2000年以来、段階的に自由化されてきた。4月末時点の新規事業者の顧客数は計910件。契約電力は大型火力発電所2.5基分に相当する256万4000キロワットに達し、04年4月末の1.7倍、03年3月末との比較では3倍に増えた。ただ、契約電力は既存の大手電力10社の総発電能力の約1.3%にとどまっている。

■2005/05/23 中国:長江デルタ、各地で風力発電事業が進む
江蘇省、浙江省、上海市など長江デルタ地区での風力発電事業が現在急成長している。江蘇省塩城市発展改革委員会投資処は先ごろ、塩城東台風力発電所プロジェクト(投資額16億元。電力網への送電量は年間4億2400万キロワットアワー)がすでに国家発展改革委員会の認可を得、2007年末までに稼働する予定で、販売収入は年間2億2000万元に達する見込み。また、アジア最大規模となる風力発電所、江蘇如東風力発電所(発電ユニット出力85万キロワット)もすでに着工。このほか、浙江緑能投資有限公司と浙江省舟山市岱山県も2005年初め、海上風力発電所建設投資協定を取り交わしており、発電ユニット出力20万キロワットの海上風力発電建設に計20億元を投下していくことを決定している。上海市も「10万キロワット級近海風力発電所計画」など再生可能エネルギー利用計画を策定しており、2010年までに風力など再生可能エネルギーによる発電量を同市発電ユニット全体の5%にまで引き上げていく計画を示している。「長江デルタは電力不足となっているが、豊富な風力資源を有しており風力発電の将来性は大きい」としている。

■2005/05/22 高知県大月町の発電事業 「風力ファンド」販売へ
高知県幡多郡大月町で来春稼働予定の風力発電事業などを対象に、三菱商事などが出資するベンチャー企業が個人投資家向けの金融商品「風力ファンド」(仮称)の募集を来春にも始める。四国電力に売電した収益で出資者に配当する。企業による大規模な風力ファンドは珍しい。 同町の風力発電事業は宿毛湾を望む通称「むくり山」の尾根に、出力1000キロワットの風車を12基設置する。7月に着工し、来年春ごろ完成予定。総事業費は約23億円。年間発電量約2600万キロワットを見込んでおり、四電が設けた風力発電の買い取り枠20万キロワットの中にも入っている。

■2005/05/20 「たはら環境未来博」開幕 風力発電の講演や研究発表
全国の自治体関係者らが風力発電などの新エネルギーについて考える「たはら環境未来博」(中日新聞社など後援)が19日、田原市の田原文化会館を主会場に始まった。二十二日まで、入場無料。未来博は21日までの全国風サミットと、22日までの田原凧(たこ)まつり(中日新聞社など後援)で構成。凧まつりでは21日に初凧揚げ、22日に田原けんか凧合戦が、いずれも田原文化会館近くのはなのき広場周辺である。

■2005/05/20 風力発電の羽根重さ4トン落ちる
電源開発(本社東京)は19日、岩手県葛巻町にある同社子会社の風力発電所で、風車の羽根1枚が根元から脱落したと発表した。羽根は約100メートル離れた林に落ち、けが人はなかった。同社は、デンマークの風車製造元に問い合わせるなどして原因を調べている。羽はグラスファイバー製で長さ約32メートル、重さ約4トン。落下したとみられる午前3時半ごろの風速は毎秒約20メートルだった。この風車は2003年12月から運転し、同25メートルまで発電可能だった。同社は残る11基の運転も停止した。

■2005/05/18 遍路休憩所に風力発電 徳島市の住民ら、涼を“接待”
徳島市入田町笠木のお遍路さん休憩所「おやすみなし亭」の隣に、発電ができる小型風車が完成した。ボランティアで同休憩所を造った近くの会社員森政雄さん(57)ら地元住民が休憩所開設一周年を記念し、民間会社の協力を得て建てた。風車は休憩所内に新たに設置された冷蔵庫や扇風機に電気を供給。これからの暑い季節に、お遍路さんが涼をとるのに一役買う。

■2005/05/17 風力発電の適地、日本では室戸岬、富士山。米の大学研究機関発表
世界の全大陸で風力発電建設の適地は、日本では四国の室戸岬(高知県)、富士山の条件が良好だとする研究を、米スタンフォード大のチームがまとめ、16日発表した。 これらの適地の風力の20%を電力に転換できれば、2000年の世界の電力需要(1・6兆-1・8兆ワット)の7倍以上を賄える計算だという。チームは「一般に考えられているより適地は多い。風力発電を効果的に拡大するための参考にしてもらえれば」と話している。

■2005/05/16 中国地方,国内で有数の風力発電地帯になりそう
国内最大級の風力発電所が出雲市に建設されるのをはじめ、中国地方で2008年度までに、83基以上の風車を新たに稼働させる計画があることが分かった。既存の18基を含めると100基を突破、出力では計15万キロワット以上と現在の約10倍に上る。日本海からの風に恵まれた山陰を中心に、国内有数の風力発電地帯になりそう。

■2005/05/12 島根県、国内最大の風車9基を備えた風力発電所建設を発表
島根県は十一日、江津市の高野山一帯に、国内最大の風車九基を備えた「江津高野山風力発電所」を建設することを明らかにした。2008年4月に営業運転を開始する予定。二酸化炭素排出量の削減などとともに、ノウハウを公開して風力発電への民間参入の推進も狙う。

■2005/05/11 ハイブリッド 夢の風車 冬は風力・夏は熱発電
阪大グループ 白浜で実験開始.風の強い日は風力発電に、カンカン照りの日は太陽光を利用した熱発電に-。羽根の形を変えることで“一人二役”をこなす世界初のハイブリッド風車の実験が和歌山県白浜町でスタートした。開発したのは大阪大学工学研究科のグループ。風がなければ役に立たない風力発電の弱点を解消できるのがポイントという。ユニークな試みに、地元白浜町も支援に乗り出し「成功すれば町のPRにもなる」と期待を寄せている。

■2005/05/10 船橋のNPO  風力発電機でミクロネシア支援
南太平洋の島国ミクロネシア連邦の支援活動に取り組むNPO「ミクロネシア振興協会」(本部・船橋市、上村茂会長)が、ベンチャー企業のシグナスミル(本社・東京、野口常夫社長)と通信会社テレコム社を含めた三者の共同開発風力発電機を衛星通信基地用電源として同国に設置するプロジェクトを進めている。どの方向から吹くわずかな風でも発電できるのが同発電機の特徴で、将来的には30数機設置予定。

■2005/05/09 中国、農村の小型発電所の発展に力入れ
中国は農村の小型発電所の発展に力を入れることで、農民が燃料として樹木の伐採をすることを減らそうと現在までに小型発電所を4万ヶ所あまり農村に建設していますが、小型発電所の設置率はまだ低く、「中国政府の発展計画によると、今年から2020年にかけて、新しく作られる小型発電所の設備容量は2400万キロワットに達する見込み」と表明。

■2005/05/02 世界の風力発電、昨年4791万キロワットに
デンマークのBTMコンサルトがまとめによると世界の風力発電の設置規模は04年に新たに815万kw増加し、同年末で4791万kwに達した。欧州連合(EU)は全体の73%を占め、アジアはインド、中国、日本の伸びで13%に高まった。日本は日本風力発電協会によると04年末で83万kw、04年度末では93万kwに達した。風力発電は、99年以来、トータル規模で前年比2ケタを上回る成長が続いており、強制的に買い取り義務を課す制度を導入するドイツが205万キロワット増えて1664万キロワットに達し断トツで世界トップ。
 

NPO法人風のホームページ: 2005年 5月~8月
http://kaze-net.jp/npo//article.php/20090516101302432